「哲学なんかで食っていけるものでもないし、最も役に立たない分野」
学生時代、東洋哲学を選んだ時に多くの人(大人・友人たち)から言われていましたが、コロナ禍で大きく事態は変わり、今は……「哲学する力が注目されている」と感じています。

哲楽家の人生~「哲学」の壁
「哲楽家」はどんな仕事をしているの?と聞かれることは日常茶飯事。
研究者か教員の道しかないから、やめておいた方がいいというアドバイスもいくつもありました。
☆ 紀々ねぇさんのプロフィールは、こちらもどうぞ。
実際、私も哲学を仕事にしている方々に何人もお会いしましたが、研究者や教員など限られたジャンルの方がほとんど。
なかなか、ビジネス現場でお会いすることはありません。
行く先々でとても珍しがられるので(特に私が女性ということもあると思います)、きっと珍しいのだと思います(笑)。
私は大好きだったので自分の選んだ道は気に入っていましたが、社会に出てから「哲学」に対するネガティブイメージの強さに衝撃を受けました。
私は、哲学という学問を伝えるつもりはまったくなく、「日常で哲学することの愉しさ」を伝えたい一心だったので「哲楽」家と名乗ったのですが……ラジオだと「てつがく」という同じ音になってしまい、思いがけない事態に遭遇しました。
パーソナリティーを務めていたラジオ番組の熱心なリスナーさん(年配の男性)から、「若い女性がテツガクを語るなんて不愉快だ」とのクレームが入り、悩んだ末、私が番組を降りたという切ない経験もあります。
当時は凹みましたが、今となっては……「将来きっと、面白い苦労話になる!」とちょっとワクワクしています。
哲学で「やさしく」!~哲学の先に目指すもの
「哲楽家とは何する人?」と聞かれた時に、なかなかピッタリの答えが見つからないのが悩みだったのですが、やっと見つかりました。
「あらゆるものを哲学して、やさしくする」
やさしいポイント、は4つ。
やさしく、わかる。~わかりやすくする
やさしく、できる。~簡単にできるようにする
心に、やさしい。~やさしい気持ちになれるように
お財布に、やさしい。~お金はかけなくてもできるように
そのために「問い」を届け、一緒に考え、楽しいカタチにします。
これが「哲楽家」としての私の仕事なのでした。

紀々ねぇさんの「哲学する」現場レポート
これまでの紀々ねぇさんの「哲学する」現場から、いくつかご紹介します。
「哲学する」を、やさしく。
「哲学するって、難しい」……そう思われがち。
一方で「哲学を語ると、なんだかインテリっぽい」という、不思議な誤解も。(困りモノです)
「ホントは、みんな日常で哲学している!」
実は、子どもの時の方が哲学的な発想をしているものだと感じます。
とっても身近で、お金もかからず効果絶大!ということをお伝えしたいと張り切っています。
「みんな」とか「いつも」とか「これまで」って言われても……「みんな」の中の誰も正解はわからない事態だし、「いつも」という時は幻想だし、「これまで」なんて期限切れで、これからはないわけで。
だから、自分の頭でしっかり考える。
哲学する楽しさと心強さを伝えていくことが、私の役目!
そういう結論になりました。

「楽しいお店づくり」を、やさしく。
沖縄のご当地ソングと呼ばれるようになった「ラララ♪りうぼう」も、実は「哲学することから生まれた」ことはあまり知られていません。
作曲家やCM制作の現場にいる人とはちがう視点と手法で作られています。
「リウボウストア」で働くみなさんとの研修で、「元気で笑顔になれる楽しい職場づくり」というお題に取り組んだ日々から生まれました。
「そもそも、楽しい売り場とは?」
「元気ってナンダロウ?」
そんな「哲学する日々」。
歌詞にも、問いかけがちりばめられています。
哲学を、子どものみなさんも親しめる「歌」にするスタイルは、ココから生まれました。

「食育」を、やさしく。
実は、沖縄は生活習慣病や肥満が全国的に多いという大きな課題を抱えています。
難しい講演会や理論では、なかなか効果に届かない現状があり、どうにかできないか?
特に、子ども向けのアプローチはどうしたらいいか?
沖縄の島野菜の名前をウチナーグチでずらりと並べた「島やさいのうた」は、そんなご相談から生まれました。

「琉球料理の継承」を、やさしく。
「島やさいのうた」がきっかけで、「もっと琉球料理のことも知りたい」という思いが生まれ、松本料理学院琉球料理科へ。
松本料理学院は、実は、紀々ねぇさんのお母さんの懐かしの職場。
松本嘉代子先生の助手として働いていました。
琉球料理もまた、沖縄でも作る・食べる機会がグッと減ってしまっているという課題を抱えていることを発見。
限られた食材を上手に組み合わせ、健康になる知恵が詰まった素晴らしい食文化……「琉球料理」!
次は琉球料理のうたをつくりたいと、こっそり思っています。

「講演・講座・研修」を、やさしく。
これまで、企業研修、学校はじめ様々な講演会にうかがってきました。
- 難解で眠くなってしまう
- 理論中心で実践につながりにくい
思いがけず、お悩みは共通でした。
こうして……実技とアートを加えた「歌って弾いて哲学する講演」の誕生!
☆ 参加者のみなさんからの声は、こちら。
「ねこふんじゃった」の大好評のアレンジは、経営者向けの講演会から生まれました。
▼


「メンタルヘルス」を、やさしく。
メンタルヘルスって、なんだか重たそう。
楽しいイメージはないから、気が進まない。
あちこちから聞こえてきたのは、そんな声でした。
企業の研修でとても盛り上がっているというウワサを聞いた産業医の方から「見学をさせて下さい」とリクエストがあったことも。
「どうしたらみなさんに話してもらえるのか、悩んでいる」という相談員の方も、意外と多いのです。
病院では出せない雰囲気を作ってみよう!
医師免許がなくても、哲楽家だからこそできることがあるはず。
そんな哲学する日々から生まれたのが、アートなオンラインカウンセリング室というブログと動画の試みでした。
そして今は、ラジオで発信中です。

「ピアノ」を、やさしく。
「ピアノが弾けたらいいな」という憧れを持っている方は、意外とたくさんいる。
電波堂劇場を通じてそう知ったピアノ好きな一人として、そんな願いを放っておけるわけもなく……願いを叶えるスタイルをつくってしまいました!
まさに、ピアノ×哲学から生まれた連弾です。
▼

手作り(クラフト)を、やさしく。
「不器用だから……」というコンプレックスを持つ方が多いと知った紀々ねぇさん。
またまた放っておけなくなってしまいました(笑)。
そもそも、不器用ってナンダロウ?
そんな哲学から生まれたのが、自分とゆっくり向き合うクラフト時間。

「お金の話」を、やさしく。
お金の稼ぎ方は、他の方にお譲りします。
紀々ねぇさんは「お財布にやさしい」に挑戦!
お金への不安を小さくするために、収入を増やすのではなく「お金をかけずに楽しくするには?」をアートに哲学します。

沖縄にある「やさしい物語」を知りたい&伝えたい!~ソニー坊やのこと
紀々ねぇさんの祖父:新川唯介さんが、交通安全のためにと建てたコンクリート像のソニー坊やは、今も5体残っています。
文化財にも落書きされるこのご時世に、なぜか、知らない方々がペンキを塗り替えたり着せ替えをして守って下さっている。
この「やさしい現象」を哲学したい、そして、ファンのみなさんに御礼をお伝えしたい!と、張りきってレポートお届け中です。


自分の中にある答えを探しに行こう!
『かがみ屋へ、ようこそ。』(PDF版)、無料公開中。
▼
紀々ねぇさんの様々な発信、一覧はこちら!
▼
紀々ねぇさんの発信いろいろ一覧
自分とゆっくり向き合うマインドフルネス時間のBGMに♪
▼
琉球・沖縄の音楽をピアノにアレンジ【BGM編】
