こんにちは、紀々ねぇさんです。
東洋哲学というのは、私が大学で選んだ道なのですが、とにかく地味すぎて「何が悲しくて東哲に行くの?」と言われるジャンルでした。
その「気の毒な称号」として名付けられたのが「東哲女(とうてつおんな)」。
それくらい突きぬけた「残念な道」と言われていました。
ところがこのところ、じわっと東洋哲学ブーム到来!!!!!
こんな本まで出ていて、ずっとひっそり生きてきた東哲女としては、気恥ずかしささえ覚えます(笑)。
『ハーバードの人生が変わる東洋哲学──悩めるエリートを熱狂させた超人気講義』
「これからは、ワセジョ(早稲女)の時代がくるよ」と言っていた占い師さんの言葉を思い出し、小さなドキドキを感じています。
「東哲女」はワセジョの中のワセジョと「残念グランプリ」のように呼ばれていたのです。
答えなきコロナな時代を生きるために、今こそ東洋哲学が呼ばれているのかもと感じます。
こうなったら、残念だとかコンプレックスの向こうに隠れている場合ではありません!
自分の答えを見つけられずに悩んでいたあの頃、東洋哲学に救われた一人として、今度は、このブログを見つけてくれたあなたのためにお届けします。
多くの人が抱く「哲学」のイメージは西洋哲学でした
哲学というと、ほとんどの人が「西洋哲学」をイメージされます。
それは、音楽のクラシックと似ています。
本当は、ジャズもポップスも演歌も色々あるのに「クラシック」が基準になっていて、演奏者も「自分はポップスしか弾けないのですが」と、なぜかお詫びから入ってしまう……そんな空気があります。
西洋哲学が語れると、なんとなく誇らしい。
それも「クラシック通なんだよね、オレ」というのと似たものを感じます。
私が哲学科の出身だと知ると「テツガクって偉そうでイヤだ」という声があるのも、そういう「難解で得意気で日常からかけ離れている」印象があるようでした。
西洋哲学だけじゃないのになぁ。
でも、東洋哲学はあまりにもマイナーで、しかも早稲田の場合は人気の低さ1位2位を争うジャンルだったので、私もとても言い出しにくさがありました。(勇気がなくて、ゴメンナサイ)
本当は、こんなに大好きなのに。
この秘めすぎた想いを、いつか伝えられたらと思いつつ20年以上たってしまいました。
待たせすぎて、ごめんね。
いよいよ、封印を解きます!
東洋哲学が求められる理由は何だろう?
あんなにマイナーだった東洋哲学が注目される理由について、考えてみました。
その一つはきっと「正解がない」ことを受け入れるキャパの広さ。
でも、その「あいまいさ」が、イケイケな時代には「頼りなさ」「もどかしさ」と受け止められていて、モテなかったのだと思います。
「これが答えだ!!」
そうキッパリ言ってくれる方が、輝き感はありますよね。
東洋哲学の場合は「いまだ混沌としているもの。それを名付けて道とする」というように、混とんとしたままザックリ「道」と名付けてしまいました(笑)。
「答えはない」ということに自信を持ちたい現代
私たちが「答えだ!!」と信じて進んできたものが、通用しなくなってしまった今は、
OSのバージョンが変わったので、もうそれはご利用頂けません。
そう言われたような衝撃があります。
答えを探すクセがついてしまったので、「別の答えを」と動きたくなりますが、100年に一度の事態に答えなどないのです。
いきなり「自分で考えて」と放り出されても、本当に困ります。
この悩みの解決には、精神科やカウンセリングといったこれまでの形や、自己啓発本・セミナーで解決できるものとは少し違うサポートが必要になるのではと思っています。
「話してホッとする」だけでは足りなくて「しっかりする」という感覚が必要なのでは?
というのが、私の予想です。
整形外科やリハビリだけではなく、ヨガやダンスなどのような、もっと自分に合った形を選べたらいいのではと思っています。
プールから海へ~東洋哲学的な泳ぎ方
「答えはない」というところからスタートする動き方は、多くの人にとって慣れていないと思いますが、東洋哲学専修では、そんな「ない」ものと向き合う日々でした。
だからこそ「くだらない・役に立たない・稼げない」と笑われてきたわけですが。
私の感覚では、西洋哲学ベースの時代は「プール」(ラインがきちんと引かれていて、距離も速さも測れた)で、東洋哲学は「海」(自分で天候も見ながら判断して泳ぐ。レースもないので、楽しみは自分で見つける)。
海の場合は、泳ぐもよし・釣りもよし・潜るもよし・眺めるもよし・BBQでも貝殻拾いでもOK。
あなたの楽しみ方は、あなたが見つけてね。
ただし、安全に気を付けて。
東洋哲学的な発想は、こんな感じです。
だから私は、残念グランプリと言われた東哲で、いつも「自分の答え」を探しては動くという訓練を受けてきたと感じています。
落合陽一さんにも太鼓判を押された東洋哲学
ここまで書いても、まだ、残念グランプリが表に出ることへの戸惑いは残っています(笑)。
戸惑いを乗り越えて、少しずつお届けしてまいりますので、これからもあたたかく見守って頂けたら幸いです。
YouTubeの動画では、落合陽一さんが東洋思想について語られています。
ジャパネットたかたさんのような勢いを感じる「推し」っぷりに、衝撃を受けました。
https://www.youtube.com/watch?v=g0s-Zh6ziug
土田先生、東哲がココまで出世していますよ~!
今度、恩師にお伝えしなくちゃと思っています。
長らく日陰に生きる日々を送ってきた東哲女にとって、こうして東洋哲学を語るのはエネルギーがいりますね。
今日は、これが限界なので失礼します(笑)。

久しぶりに、卒論のテーマだった「陽明学」の本を読んでいます。

陽明先生の言葉は、いいですよ~!
今度、ご紹介しますね。
お付き合いありがとうございました。