MENU
琉球古典・琉球民謡アレンジ PR

琉球×沖縄の音楽をピアノで弾いてほしい!~コロナな今こそできること

ピアノで琉球音楽を

どうして、沖縄や琉球の音楽のピアノの楽譜がなかったのだろう?
どうして、私は自分の足元にある宝ものに気づかなかったのだろう?

ショパンやリストのことよりも知らない、琉球の音楽のこと。
西洋野菜よりも知らない島野菜のこと。
英語よりもわからないウチナーグチのこと。

ちょっと気になりつつ、ここまできてしまったなぁと反省。
そして「ギリギリ間に合った!」というホッとした気持ち。

コロナな時代のピアノ弾き(45)の心の内です。

「沖縄の曲をピアノで弾いてみたいな」と思ってくれていたみなさん、お待たせしました!(お待たせしすぎ!?)
間もなく、お届けいたします。

そんな決意を込めた予告でゴザイマス。

琉球古典・民謡をピアノで気軽に弾いてほしい!
「かぎやで風節」をピアノで弾きたい!~琉球・沖縄の音楽の楽譜化計画早稲田大学で東洋哲学を学んだ紀々ねぇさんが新しく取り組む「音楽を通じて沖縄を哲学する」挑戦のレポート。大好きな「かぎやで風節」の物語と、琉球・沖縄の音楽をピアノで広める挑戦への想いを語ります。...
テンブス島やさい劇場のロビー
「島やさいのうた」~島野菜×音楽で、食育をもっと楽しく!  「人生は発想ひとつで変えられる」その感激をもっとたくさんの人に体験してもらいたい!……と日々考えている紀々ねぇさんのアシスタントをし...

☆ このブログが目指すこと

コロナな事態で「できなくなったこと」シリーズ

電波堂劇場も開けられない。
イベントも企画できない。
みんなで集まって弾くことができない。

「できない」尽くしのコロナな日々の中、私はひょっとして……ニートってこと? 衝撃の事実に気づいてしまいました。
大変!!

「いまできること」を探すために「いつかBOX」を開けました

でもね、「失業すること」と「失望すること」は同じじゃないよね。
よ~く思い出してみて。

実はやってみたかったことは、ない?

心の中の「いつかBOX(いつかはと思っていた出来事が入っている)」を引っ張り出してじっくり見てみると……あった!!!!!

琉球・沖縄の音楽をピアノのアレンジにして楽譜にする。

特にどこかから依頼があったわけでもなく、演奏の予定もなかったので、気になりながらもついつい「いつかBOX」に入ってしまっていたのでした。

「できること」が「やりたいこと」なら、やるべし!

ニートということは「やるべきこと」がなくなった、とも言える。
ならば「やりたいこと」だけやっていいのだ!
そう気づいてから、「できること」の中から「やりたいこと」をチョイス。

不思議なめぐり合わせで出合った金井喜久子さんという沖縄出身の作曲家(日本人女性で初めて交響曲を書いた方)の本がきっかけで、仙台のピアニスト佐々木世寿さん(以前に電波堂劇場でリサイタルを開催して下さいました)とつながり、お力を貸して頂けることになりました。
こうして、那覇と仙台をつないだ心強い二人三脚でのスタート。

ピアノで琉球音楽を
佐々木世寿さん(ピアニスト)へのメールインタビュー~琉球の音楽をやさしいピアノ曲へ!このたび、琉球の音楽をピアノで弾ける「やさしいピアノの楽譜」を作りたい!という挑戦がはじまりました。 あの楽譜アレルギーの私が……...

コロナな今だからできること~ギロックとブルグミュラーを目指す!

これまで私は、自分で弾くためにアレンジをしていました。(かれこれ30年ほど)
例えば、こんな感じ。

古典をアレンジすると、様々な批判もあり挫けそうになりましたが、逆に古典の世界に学びに行ったお蔭で覚悟ができました!(やったね、ワタシ!)

自分で弾くだけなら楽譜は不要だったのですが、弾いてみたいと言ってくれるピアノ部メンバーがあらわれてくれたことから楽譜化に挑戦したのが、最初の一歩でした。

ところが、ここでコロナな事態に。
ピアノ部のイベントも開催できなくなってしまいました。
みんなにも会えないし、アレンジをしても、コロナな事態の中では演奏の機会もないよね……残念な現実からのスタート。

そうだ、私は哲楽家!
ココから哲学してみよう!!

沖縄に来られない人は多い
→でも、沖縄を感じたいと思っている人は多い(里帰りできないウチナーンチュ・旅行に行けない人)

出かけられない人は多い
→でも、出かけずにピアノを弾ける時間のある人は多い

演奏会ができなくなった人は多い
→でも、弾いてみたいと思ってくれる人もいるかも

コロナの不安やストレスで眠れない人も多い
→琉球・沖縄の曲はゆるやかで揺らぎのある曲が多く、リラックス効果は抜群!

私が演奏して広めることは難しい
→みんなに弾いてもらった方が広まるのでは?

これからの時代は「うつ病」が増えるという予測
→琉球・沖縄の曲のもつ癒しの力は、弾く人も聴く人も元気にしてくれるはず

佐々木さんとのやりとりの中で生まれたのが「琉球・沖縄の音楽を広めるには、弾いてもらう輪を広げること」というアイディア。

ブルグミュラーやギロック(これは私は初めての出合いでした)といった、ピアノの初心者さんにも楽しく弾いてもらえるような「やさしいピアノ曲」!
思いがけない目標が見つかりました。

肩にとまっていた「幸福の青い鳥」~琉球・沖縄の音楽のもつ力

思い起こせば、沖縄のご当地ソングと呼ばれるようになった「ラララ♪りうぼう」がここまで広まったのも、みなさんが歌ってくれたからでした。
もしも高度な技術を要する芸術的な曲で、私だけが演奏して届けていたら……こうはならなかったと思います。

ラララりうぼうヒットの舞台裏
聴く力から生まれたヒット~「ラララ♪りうぼう」がご当地ソングと呼ばれるまで 「ラララ♪りうぼう」を哲学してみます。  ウチナーンチュならみんな歌えるあの曲、どうやって作ったんですか?  よく聞かれる...

誰もが口ずさめること。
聴き手ではなく「歌い手・弾き手」が増えること。

琉球・沖縄の音楽を残し広めていくために大事な形はこれだ、と確信しました。(きっとそうです!)

三線だけではない、ピアノや他の楽器でももっと自由に弾けるようになったら、きっともっとイキイキと広がっていくのではと思います。
なんといっても、曲の魅力がスゴイので!

カフェでもレストランでも、ドラマや映画・ニュースのBGMやテーマ曲にも違和感なく似合うようなアレンジができたら、出番も増えるはず。
そうすると……
「あの曲って、何?」
→「琉球古典なんだって」
→「え~、そうなんだ!原曲聴いてみたい!」
とつながっていくのではないかと願っています。

「紀々さんが広げてくれた入口のその向こうで、私は待っていますから」
当時、琉球古典の世界とピアノの間で悩んでいた私に三線を教えて下さった先生の言葉は、大きな支えです。

これが古典だ、と言うつもりはまったくありません。
私の担当は、広くカラフルな入口をつくること。

こんなにも可能性あふれる地元の音楽があることを、みなさんにも知ってもらえたら、そして一緒に喜べたらうれしいなと思っています。
「幸福の青い鳥」が自分の肩にとまっていた驚きと感激を伝えずにはいられない!
そんな気持ちです。

音楽をきっかけに、ウチナーグチや琉球料理や文化やウチナーンチュのことなども届けていけたらと思っています。

ときに三線を片手に、いま五線紙と向き合っています。
これからは、弾いてくれる人も募集したいと思っていますので、よかったら是非、一緒にご参加下さい。

 

これまでのアレンジの楽譜は、こちらです。
♪ 紀々のピアノ楽譜店

コロナな今を乗り切るヒント集『かがみ屋へ、ようこそ。』