電波堂劇場はホールに窓がないため、みなさんを安全にお迎えできる状況になるまで、もう少しお休みすることにした紀々ねぇさん。
「ほんとはね、色んな気持ちを抱えつつの日々なの」
そう語っていました。
今日は、電波堂劇場についての想いをお伝えします。
それでは、はじまり・はじまり。
電波堂劇場に届くお問い合わせ
=きな子=
お休み中も、電波堂劇場はお問い合わせは受付中なのでしょうか?
=紀々=
はい。
あちこちピアノの練習室も閉まっているようで、ピアノ好きさんからのお問い合わせを頂きます。
電波堂劇場はホールに窓がありません。
安全にお迎えするポイントのひとつの「換気」が十分とは言えないので、お休みすることに決めました。
お問い合わせは通常どおりで、時々お電話も頂きます。
「グランドピアノを弾きたい」という夢
=きな子=
はじめての方も、多いのですか?
=紀々=
今のお問い合わせは、はじめての方がほとんどです。
それなのに、お迎えできず本当に心苦しく思っています。
先日頂いたお問い合わせは、心に残っていて……
「電子ピアノしか弾いたことがなくて、下手なのですが、それでもグランドピアノを弾かせてもらえますか?」
というものでした。
グランドピアノは、憧れ。
そんな想いに感激でした。
明日、ピアノに伝えに行かなくちゃ!と思っています。
電子ピアノとグランドピアノのちがい
=きな子=
やっぱり、電子ピアノとグランドピアノはちがいますか?
=紀々=
私は、電子ピアノを弾く機会はあまり多くはないのですが、ちがいは感じます。
最近は、ずいぶんとピアノのタッチに近くなっている印象はありますが、根本的に「何かがちがう」と。
何? と言われたら……
「生きている感じ」のようなもの。
特に私は、ピアノという楽器そのものにも興味があるので、そう感じるのかもしれません。
音が出るまでの過程がちがいます。
=きな子=
あ、オタクの視点が入ってきましたね(笑)。
=紀々=
音が出るまでの仕組みが、電子ピアノとグランドピアノではまったくちがいます。
グランドピアノの場合は、それが上から見てわかり面白いですよ!
本当にたくさんの部品から出来ていて、私が弾いている部分は、その中のほんの一部なのだとビックリします。
電子ピアノの場合は、それが「電気」でつながっている。
そんな「つながりの仕組み」のちがいは、弾き手の感覚にも伝わっていると思います。
そもそも、鍵盤の素材からちがうので、指を置いた時の感覚からちがいます。
楽器が話しかけてくる感じも、ちがいます。(これは、私ならではのオタク感覚なのかもしれませんが)
ピアノの演奏の時に意識するのは鍵盤のタッチだけではないので、タッチはかなりピアノに近づいたとしても、まだまだ色んなちがいがあり、ピアノならではの面白さと難しさがあると思います。
アップライトピアノとグランドピアノのちがいは?
=きな子=
アップライトピアノとグランドピアノも、ちがうのですか?
=紀々=
ちがいます。
電波堂劇場にピアノを弾きに来てくれる方々も、ふだんはアップライトピアノや電子ピアノで練習されている方が多く、「やっぱりグランドピアノはちがう!」と言われます。
「弾きやすい!」と。
アップライトピアノは、グランドピアノよりも後に生まれた形。
グランドピアノをコンパクトにするために、タテ型に収めたものだそうです。
弦もタテになっていて、ハンマーが弦に当たる方向もちがいます。
グランドピアノの方が、いちばんピアノにとって自然なのかなと感じています。(今度、調律師さんにまた聞いてみたいと思います)
アップライトピアノの内側は、なかなか見る機会がないので……紀々ねぇさんが、ゆかるひホールのピアノの調律の時に、調律師さんの邪魔をして、あ、お願いをして撮らせてもらった写真をご紹介します。

電波堂劇場のグランドピアノの使命
=きな子=
最後に。
「下手でもいいですか?」というお問い合わせについて、紀々ねぇさんのお返事はどうだったのですか?
=紀々=
もちろん、どうぞ!です。
電波堂劇場のピアノは、ピアノ好きさんを応援する使命をもっていて、そのことを本当によくわかっています。
色んな人に弾かれるピアノは荒れる、と言われるのですが、電波堂劇場のピアノはそんな環境を喜んでいると感じます。
機嫌のよさには、調律師さんも驚かれています。
電波堂劇場のピアノを弾いてもらえない方は……
ピアノへの愛情がない人。
ピアノを乱暴に扱ったり、ピアノにネガティブ発言をされる方はお断りしています。
ピアノのキャリアは関係ありませんので、めでたく再開した時には、ピアノ好きさんにたくさん弾いて頂きたいと願っています。
ピアノ好きの一人として、ピアノがはじめての方にも楽しく弾いてもらえる曲をつくっていきたいと思っています。
=きな子=
紀々ねぇさんらしいですね!
そういえば以前に、こんな不思議な話もありました。
「ピアノを大好きな方との縁は、ちゃんとつながるようになっている気がする。不思議とそこだけ予定が空いていたり、ビックリすることがあるの」
出会うべきときに、ちゃんと会えるようになっているから、大丈夫。
紀々ねぇさんの口ぐせを、あらためて思い出しました。
これからの電波堂劇場の未来について、紀々ねぇさんは全力で模索中。
紀々ねぇさんが見つけるピアノとの新しい形を、どうか楽しみにお待ち下さい。
それまでは、ブログと動画で「奮闘記」をお届けします!
過去と他人は変えられないけれど、アシタ(明日)とアタシ(私)は変えられる。
あした、転機になぁれ!
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一点ずつの作品のため掲載が追いついていないのですが、はり切って準備中です。お問い合わせも、お気軽にどうぞ。
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