沖縄の知恵袋&ウチナーグチ PR

「味くーたー」~私が大好きなウチナーグチ

ウチナーグチ×哲学

ウチナーグチは、奥が深い。
ウチナーグチは、おもしろい。
ウチナーグチは、味わい深い。

人生の中で、これほどそう思ってワクワクしたことはありません。

「ウチナーグチ」から、沖縄が見えてくる。
「ウチナーグチ」から、私が見えてくる。

これが、ワクワクの根っこなのだと思います。

「味くーたー」の味わい深さ

「味くーたー」=味が濃い、と思われていることも多いようですが、私の解釈では……それはちがいます。

味ではなく「ダシがしっかりきいている」、こっくりした美味しさのこと。(あくまでも紀々解釈)
それはそれは、贅沢で幸せな味なのです。

「でも、味は文章だけじゃわからないよ~!!」

はい。
そうなのです。
それが、ず~っと悩みでした。

「味くーたー」=味が濃い、と思われてきた理由のひとつも、ココにあるようです。
どうしても、居酒屋などの沖縄料理店ではそのようになってしまいがちなので。

「味くーたー」には……
素材のコストがかかるのです。
でも、分量が増えるわけではないので、お客様にわかって頂きにくいのが悩み。

そして、手間と時間がかかります。
松本料理学院の琉球料理科で一緒に学んだ方々からは「こ~んなに大変なんて! もうこれは、わからない人にはあげたくな~~~~い!!」という声が飛び出しました。
私も、同感。

愛情がなければ、この手間と時間はかけられない。
それが「やさしい味」とも表現される「味くーたー」の最大の魅力であり、お店ではなかなか販売されていない事情のひとつだと思います。

沖縄は、決して食材が豊富ではありません。
そんな限られた厳しい環境の中で、知恵と手間ひま愛情をかけて生まれたのが、琉球料理。

まったく「インスタ映え」しない残念な見た目ではありますが、その向こう側の知恵と想いを知ると、心の底から「ウチナーンチュへの誇り」と勇気が湧いてきます。

問題は、どうやって「食べる機会」をもってもらえるか?

琉球料理もまた、継承に大きな課題を抱えているひとつ。
琉球音楽とあわせて、私なりに「楽しく伝えていく」ことができたらと思っています。

最後に。
この解釈は、あくまでも「味くーたーな人生を送りたい」と願っている紀々ねぇさんの独断と偏見と経験に基づくものであることを、ご了承くださいませ。

あした、転機になぁれ!

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