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「鬼滅の刃」に見る東洋哲学の世界観~「考えろ!」

鬼滅の刃と東洋哲学の世界感

アニメに詳しくないのに「東洋哲学」の世界観を感じて、「鬼滅の刃」にすっかり興味津々な紀々ねぇさんです。

「鬼滅の刃」から見つけたwithコロナ・afterコロナを生き抜くヒントを、東哲女の視点からおとどけします。

鬼滅の刃と東洋哲学の世界感
「鬼滅の刃」に感じた東洋哲学の世界観~混沌とした迷いの中で早稲田大学で東洋哲学を学んだ紀々ねぇさんによる「鬼滅の刃」レポート。いま大人気の「鬼滅の刃」には、東洋哲学の世界観があふれていました。東洋哲学への注目が高まっていることにもつながていると感じます。コロナな時代の生き方のヒントもあわせて、東哲女のレポートお届けします!...

☆ このブログが目指すこと

「考えろ!」~「考」と「行」ふたつの「コウ」のこと

私が「鬼滅の刃」を見て一番衝撃を受けたのは、主人公が窮地に追い込まれて本気以上の本気を出す寸前に多く出てくる言葉です。
それは……

「考えろ!」
時に走りながら、敵と向き合いながら、飛びながら、自分への叫びのように発せられていました。

考える=じっとしている、止まっているというイメージが多い中、これは、「陽明学」を専攻した東哲女としては本当にうれしい描かれ方でした。
ロダンの「考える人」をイメージしていた人にとっては信じ難い光景だったかもしれませんが(笑)。

陽明学の陽明先生は「知行合一」を説いた人です。
座学で頭だけで考えるのではなく「行動」との両輪に注目されています。
※ 「知行合一」については、あらためてじっくり解説お届けします!

考えて止まってしまうのも、考えずにただ動くだけなのも、ちがう。
大切なことは、考えながら動き、動きながらまた考えること。

ピアノの練習も、鬼滅の刃の戦いにおいても、同じでした。

「考えて何になる!」
「考えてる場合じゃない!」

日常の中では「哲学は役に立たない」と思われていて、どうしてもそう言われることが多く悔しい場面も多々ありました。
「ピンチだからこそ、考えるんだ!本気で!」
心の中で叫んでいたことを、鬼滅の刃の主人公が言葉にしてくれたようで拍手喝采しながら見ていました。

初めて出会う強敵を前に、答えなんかない。
自分で考えて考えて考え抜いて一つの動きを繰り出す。

相手は鬼ではないし、刀もいらないけれど、でも、コロナな今もこの姿勢が必要なのだと思いました。

ジタバタしても突破できない時には、ほんの少ししっかり立ち止まって呼吸を整えて、自分と事態と向き合い「考える」。
そして、動く=行。

この「考」と「行」、ふたつの「コウ」がカギになると感じています。

あした、転機になぁれ!

追伸
ふたつの「コウ」については、『かがみ屋へ、ようこそ。』にも書いています。
PDF版を無料で公開していますので、よろしければどうぞ!

コロナな今を乗り切るヒント集『かがみ屋へ、ようこそ。』