趣味は包丁研ぎです。
そう言うと、とても驚かれます。
だから、あまり言わないようにしています(笑)。
本当は、お伝えしたいこと・おススメしたいことはたくさんあるのです。
まさに、一石多鳥!
先日のランチタイムの哲学するラジオでは、岡山の方がご参加下さいました。
それでつい……「包丁研ぎを教えて頂いた鍛冶屋の武田松水親方は、岡山の新見にいらっしゃるんです!」と一言。
すると……「私もいま、新見です」とのコメントが。
それで、ランチタイムに哲学×「研ぎ」談義に花が咲きました。
そんな思いがけないランチタイムのお話を。
世界のTAKEDA親方のこと~「研ぎ」と哲学
武田松水親方とはじめてお会いしたのは……もうかれこれ15年?いえ、もっとかもしれません。
デパートリウボウで開催されていた「職人の技展」でした。
知り合いの職人さんに紹介して頂いたのが、きっかけ。
「心を研ぐ」ということに関心を持っていた私は、「刃物研ぎ」にも興味津々でした。
でも、演奏者として舞台に立っていたので、指を怪我するのはご法度!
なかなか挑戦できずにいました。
ところが、武田親方はとても哲学的な方で、私の疑問にいつもズバッと答えて下さいました。
紀々(ズラリと並んだ包丁を見て)
「こうして刃物が並んでいると、ちょっとコワイですね……」
武田親方
「そうかな? 刃物は、自分から人を傷つけることはゼッタイにしないよ。僕からすると、これで人を傷つけようと考える人間の方が、ずっと怖いけどなぁ」
いかがですか?
そして、もうひとつ。
紀々
「よく切れる包丁は、野菜も切れるけれど指も切っちゃいそうで……」
武田親方
「それはちょっとちがうかな。指を切った時っていうのは、野菜は切れていないよ」
ひょえ~~~~~!!
というわけで、自分の「誤解」を手放したくて研ぎを教えて頂くべく、お願いしたのでした。
※ たぶん10年よりもっと前……百貨店での武田刃物ブースにて、武田松水親方と。
☆海外で絶大な人気 和包丁を作る鍛冶屋とは@朝日新聞「おしごとはくぶつかん」
このご縁がきっかけで、私の周りにも研ぎ仲間が増えました!
道具が変わると、人生が変わる。
ピアノもレザークラフトも、包丁も同じでした。
「うちの包丁を使った人は、しあわせになれるんだ」
いつも武田松水親方がおっしゃっていたことです。
私も、同感。
私は、料理は決して得意ではありません。
包丁研ぎを習っていた時には、ほとんど料理をしないので「研ぎ専門だなぁ」と笑われていたほどです。
そんな私も、ずいぶんと変わりました。
本当は、もしもあなたが包丁の切れ味や料理の効率に悩んでいたら、飛んで行って研がせてほしい!そんな気持ちです(笑)。
語り出したらキリがないので、今日はこのあたりで。
ラジオ、よかったら聴いてみて下さい。
感覚・感性を研ぎ澄ますために、包丁研ぎはオススメです。
実は、「研ぎ」は……生活も楽しくしてくれる実用的なマインドフルネス!
By 紀々
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