電波堂劇場とピアノのこと PR

「人生が豊かになる」ということ~ピアノ科卒業は不幸!?

紀々ピアノ演奏

 withコロナ・afterコロナの生き方を哲学する哲楽家:紀々ねぇさんのアシスタント、きな子です。

 先日、レザーカービングのバッグをご購入下さった方がいたそうです。
 その方とのやりとりから見えてきたのは「意外な方が買って下さっている」ということだとか。

 その出来事をきっかけに、音大ピアノ科を卒業した方々の悩みの根っこも見えてきました。

 「お金にならなければ、意味がない」

その発想についての哲学レポートをお届けします。

 それでは、はじまり・はじまり。

 ☆ ウチナーグチ「あんすぐとぅ」の解説は、こちら。

 

 

経験者だからこそ、わかること

=きな子=

 このところ、紀々ねぇさんは「豊かさ」について考えることが多くなったそうですが、きっかけがあったのでしょうか?

=紀々=

 「紀々の店」の職人さんのカービングのお財布を購入して下さる方が、意外な方だったことです。

 「昔、レザーカービングをやっていた方」でした。

=きな子=

 ということは、ご自身も経験者ということですか?

=紀々=

 そうです。
 実は、これまでも同じケースがいくつかありました。

 「どうして自分で作らないのかな?」

 ぼんやりと不思議に思っていたのですが、今回、母とも話をしてじっくり哲学してみました。

 そして母の解釈は……

 経験者だからこそ「見る目」と「憧れ」があるんじゃないかな。
 作ってみたいけれど、まだ技術が追いつかない場合は「持ってみたい!」と思うのでは……その気持ちは、とてもわかる!
 実際に、自分たちも先生の作品を購入したこともあるから。

というものでした。

 

「習ってきた人」の辛さと苦しさ

 これを聞いて、ハッとしました。

 「なぜ習うのか?」

 その視点がちがっていたのだと。

 そして、ある言葉が浮かびました。

 「それでお金になるの?」

 実は、これはピアノ好きさんを苦しめる言葉のひとつ。 

=きな子=

 なんだか急にこちらまで苦しくなる言葉です。

 でも、ピアノに限らず「好きなこと」の話が出たときに、たびたび登場しますね。
 私も言われて凹んだことがあります。

=紀々=

 「音大のピアノ科を卒業したのですが、どうか秘密にしていて下さい」

 電波堂劇場にピアノを弾きに来て下さる方々の中に、そう打ち明けられることが何度もあり、不思議でした。

 ピアノ科の受験をあきらめた経験を持つ私には、なぜ秘密にしたいのかがわからなかったのです。

 ただ、わからないまま秘密を守ってきました。(これは、カウンセラーのプロの技! 笑)

=きな子=

 紀々ねぇさんが、電波堂劇場のピアノサークル「ピアノ部」で、決して一致団結の強い雰囲気にせず「ゆるやかなつながり」を大事にしている理由も、ここにあるのですね。
 ※ こちらのブログにも少し書かれています。
   ▼

紀々ねぇさんの

 

=紀々=

 電波堂劇場には、県内外からピアノコンクールに出場される・受賞した方々がピアノの練習に来てくれます。

 子どもさんでも、全国大会で入賞して「沖縄旅行に来ている間も、1日1回は練習したいので」と来て下さる方々も。
 帰ったら本番ということで、ビックリするような難曲を猛練習!

 私も6歳から電子オルガン・10歳からピアノを習ってきましたが、まったく知らなかった厳しい世界があるのだと、本当に驚きと感激です。

 ピアノ科は、学校が成り立つほどたくさんの学生さんがいます。
 その人たちがみんなプロになるなんてあり得ないのに、「稼げるか・稼げないか」だけの基準って、どうかしていますよ。

 ここが、不幸の根っこのひとつではと思うようになりました。

「触れたことがある」という豊かさのタネ

=きな子=

 たしかに、そうですね。

 音大ピアノ科を卒業したことが不幸の原因になってしまうなんて、あまりにもったいない。
 聞いているだけでも辛いです。

=紀々=

 「音大ピアノ科卒業という学歴を消したい」という声もありました。

 あ、少し話がそれましたが。

 さっきのレザーカービングを習っていた方々のことですが。

 「バッグを売る」ではなく「バッグを買う」という選択は、習った意味がないことでしょうか? 不幸ですか?

=きな子=

 不幸とまではいかなくても、「もったいない」気はしました。

=紀々=

 ちょっと経験したからこそ、その技術の難しさ・奥深さ・先生のバッグのすばらしさがわかる。

 それは、経験していない人には実感としては湧かない貴重なものです。

 私も、カービングができませんが、母やほかの職人さんの背中を見て育ったので、その苦労や「どこが難しく貴重なのか」はわかるようになりました。

 そうすると、レザークラフトだけでなく、色んなモノづくりの職人さんからも「あなたはわかってるね~!」と受け入れて頂けるようになり、様々なジャンルのお話を聞かせてもらい、また知識や世界も広がってきました。

 私自身がずっと舞台に立ってきたので、電波堂劇場や他の現場でも、舞台に立つ方々の気持ちがわかります。

 「紀々さんの顔を見ると安心する」と言ってもらえるのも、師匠の舞台を裏で支えてきた経験が役立っている、と感じます。

=きな子=

 わからなくても、伝わっているのですね!

=紀々=

 だから、「弾かなければ意味がない」なんて思わないの。

 ピアノを少し習った経験があれば、プロが演奏する曲のどこが・どのくらい難しいかもわかるでしょう?

 そうすると、コンサートを観た時の感激が何倍にもなります!

 たとえ大ホールのうしろの席からだったとしても、鍵盤の動きや楽譜だってイメージできるはず。

 つまり、人生の色んな場面が「VIP席」になるということ!

 「人生が豊かになる」って、そういうことだと思うのです。

=きな子=

 だから、紀々ねぇさんは「まったくピアノがはじめての方々にもピアノに触れてもらうコーナー」を大切にしているのですね!

☆ 紀々ねぇさんのピアノについての哲学

「人生を豊かに!」~紀々ねぇさんの新しいキーワード

=紀々=

 「ここに来ると、豊かな気持ちになります」

 ある時から、電波堂劇場に来てくれる方々に言ってもらうようになりました。

 そして、レザーカービングのお財布やバッグを受け取って下さった方々からも……

「丁寧なプロの技を見るたびに、豊かな気持ちになり、元気が出ます」といった声を頂いています。

 「人生を豊かに」

 新しいキーワードを頂きました。

「上手になる」よりも「幸せになる」を応援したいから

=きな子=

 技術の世界だと、つい「上手か下手か」で考えてしまいがちですが、そうではないのですね。

 それだと豊かさの反対に進んでしまいそう……。

=紀々=

 だから、私は「上手になる」よりも「幸せになる」を応援する! と決めました。

 十分に上手なのに、不幸になってしまっている人をたくさん見てきたから。

 上達する幸せも、もちろんあります。
 でも、幸せはもっともっとたくさんある。

 そこを「意味がない」と切り捨ててしまっては、あまりにもったいない!

 だから、ピアノと一緒に「豊かな人生」の応援団を目指すことにしました。

 コロナな事態を受けて、そして電波堂劇場の引っ越しに向けて……新しいカタチを全力で模索中です。

 私は、手先は器用な方ですが、生き方はかなり不器用。

 なので、いったん立ち止まって「サナギ期」を経て再開したいと思っています。
 もう少し、お待ち下さいね。

 応援して頂けたら、本当に心強いです。
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☆ 電波堂劇場の今とこれからのこと

=きな子=

 「サナギ期」が明けた後の紀々ねぇさんが、楽しみです。

 みなさん、どうか応援よろしくお願いします!

 過去と他人は変えられないけれど、アシタ(明日)とアタシ(私)は変えられる。
 あした、転機になぁれ!

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