40代からの挑戦は楽しい!と実感している、紀々ねぇさんです。
「てぃんさぐの花」は、かれこれ30年近く向き合っている大好きな曲。
大好きだから弾いてきたのですが、「弾きたい」と思ってくれる人がいるということを知り、ビックリ&感激!
ピアノで「てぃんさぐの花」を弾いてみたいと思うピアノ好きさんのために、楽譜をつくる。
40にして出会った新しいテーマに向き合い中。
これから、あらためて挑戦レポをお届けします。
コロナのお蔭で「てぃんさぐの花」が動き出しました
5月のある日、私は朝一番に涙目になってしまいました。
そのきっかけは一本の動画。
仙台在住のピアニスト、佐々木世寿さんが投稿されたものでした。
弾いて下さっていたのは「てぃんさぐの花」を中心に私がアレンジしてピアノの楽譜にした「てぃんさぐの花バリエーション」。
まずはご覧下さい!
佐々木世寿さん(ピアニスト)の「てぃんさぐの花バリエーション」
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涙目の理由は、ふたつありました。
「てぃんさぐの花」の涙目の理由と夢のこと
ひとつは……
ピアノと離ればなれの日々を送る紀々にエールを込めて送って下さった動画だったこと。
ピアノを愛する佐々木さんだからこそ、「弾けない寂しさ」を思って下さったのでした。 佐々木さんの音色のやさしさの理由が分かった気がします。(音色は、本当に「人」があらわれるのだそうです)
二つめの理由は……願いが叶ったこと。
自分の曲を自分で演奏してきた私でしたが、実は、知る人ぞ知る夢がありました。
「自分の曲を客席で聴くこと」
でも、楽譜を読むのも書くのも天才的に苦手だったので、勝手にあきらめていたのでした。
てぃんさぐの花のピアノアレンジが生まれたのは……
ところが。
電波堂劇場でピアノ好きさんたちに出会い、みんなに聴いてもらった中で「楽譜にしたらいいのに」と言われるようになりました。
「もしかすると誰かが喜んでくれる人がいるかもしれない」……そんな気持ちが生まれまたのは、この頃です。
人生の中で「できないとあきらめていたことを一つでも減らしてみたい」。
40代の一念発起!
この「てぃんさぐの花」のピアノのアレンジが生まれたのは30年ほど前……最初は「沖縄ものがたり」という曲名で電子オルガンで弾いていました。
沖縄県外に演奏に行くこともよくあったので、アンコール用にアレンジしたのがきっかけ。
様々な地域に暮らすウチナーンチュの方々に「沖縄(ふるさと)の風を届けたい」という気持ちから生まれました。
「てぃんさぐの花」のもつ魅力
「てぃんさぐの花(発音する時には、てぃんさぐぬ花)」は……
みんなが知っていて、作った人のことは誰も知らない……きっと口ずさみながら伝わってきた一曲。
教訓歌で歌詞は静かに心にしみ入り、素朴ながらも曲がもつパワーを感じます。
JAZZやバラードなど、実はいくつかのアレンジがあるのですが、これはまた少しずつ。
ピアノアレンジにするには、和音がポイントのひとつ。
てぃんさぐの花は、もともとはシンプルなコード進行ではありますが、実は複雑で味わい深い和音も似合う「様々な顔をもつ」曲。
なので、アレンジしがいがあってワクワクです。
「てぃんさぐの花」から生まれた、これからの夢のこと
今回の動画がきっかけで、私の中には小さな夢が生まれました。
いつか、佐々木世寿さんに「てぃんさぐの花バリエーション」を電波堂劇場で演奏して頂きたい。
佐々木さんとの出会いは、まだ電波堂劇場になる前の「studio紀々」で佐々木さんがリサイタルを開催して下さったことでした。
「この方は、いずれあなたの夢を叶えてくれる人だよ」と、あの日の私に教えてあげたいです。
時代も土地も飛び越えてつながる「琉球古典・民謡のピアノ楽譜化」の挑戦、はじまります。
過去と他人は変えられないけれど、アシタ(明日)とアタシ(私)は変えられる。
あした、転機になぁれ!
