「駅ピアノ」を見て、沖縄にもないかなぁと探して、電波堂劇場を見つけました。
ある時から、そんな方が来てくれるようになりました。
「自分はピアノを弾けないのに、夜中の駅ピアノの再放送を何時間も見ちゃった!」
という友人からの連絡にも、びっくり。
先日は、いよいよ沖縄市での「街角ピアノ」の放送があり、ピアノ部メンバーさんも登場していました!
パチパチ!!!!!
ピアノを「聴きたい・見てみたい人」の気持ち~弾くだけがピアノではありませんでした!
「紀々さん、きっと、ピアノを弾いている様子を近くで見たいという人は、思ったよりも多いと思います」
先日、ピアノ部メンバーさんとのそんな会話がありました。
そうかも。
「ピアニストの手元を見たい」という声は、以前から多くありました。
電波堂劇場では、ふだんはアップライトピアノでレッスンを受けている子どもさんが、グランドピアノの中を熱心にのぞき込む姿にもよく出会います。
「弾いてみるから、見ててね~!」
と、ハンマーが忙しく動く曲を弾いてみると大盛り上がり!!!
ピアノも一緒に楽しんでいる感じが伝わってきます。
動画で見るのと、目の前でポコポコとハンマーが飛び上がったり、演奏者の指が忙しく動く様子を見るのとでは、その迫力や臨場感・ワクワクはまったく違います。
実は、大人も興味津々の世界でした。
「ピアノって、こうして鳴っているんだ~」とわかるだけで、その後の演奏が変わることもあります。
私自身も、そうでした。
調律師さんからピアノの仕組みを教えてもらうたびに、意識が変わっています。
なので、そのお話も少しでもピアノ好きさんにお伝えしたいといつも思っています。
私は、ピアニストではなく……完全なるピアノオタク。
これは、調律師さんもあきれるレベル(笑)。
弾きたい、だけでなく、知りたい・聴きたいという気持ちも叶えられる電波堂劇場でありたいと、あらためて思っています。
小さなオープンピアノでは、聴くだけ参加も大歓迎。
弾きたい人と聴きたい人、どちらの願いも叶う時間となればしあわせです。

是非、ピアノをうんと身近に感じて下さい。
電波堂劇場のピアノは、ピアノ好きさんのことが大好きな人懐っこいピアノです。
それは、調律師さんも不思議がるほどの「人懐っこさ」。
通常は、不特定多数の人が弾くとピアノが荒れてしまうと言われるのですが、なぜか電波堂劇場のピアノは機嫌が良いので驚かれています。
まだ沖縄にピアノが弾ける広い会場がなかった時代に、当時の琉球大学で音楽を学ぶ学生さんたちを育てていた故渡久地政一先生から相談を受けた祖父が、電器屋さんの倉庫を活用して生まれたのが電波堂劇場でした。
このピアノは、渡久地先生が選んだ特別な一台。
「みんなの願いを叶えてほしい」という願いを受けて、ここに来たのでした。
その使命を、しっかりわかっているのだと思います。
そんなお話も、またあらためてお届けしますね。
電波堂劇場のピアノには、本当に不思議がいっぱい。
まるで、ピアノが自分で友だちに声をかけているように、ピアノ好きさんがあちこちから見つけて来て下さいます。
引っ越し先の心配もありますが、私は、ピアノの力を信じてついていきたいと思っています。
うふふ、楽しみ。
あした、転機になぁれ!
