40代になって、同世代から共通の悩みを聞くようになったそうです。
「洋服を買いに行った時、どのフロアに行けばいいのかがわからなくなった」
ヤングカジュアルではないのはわかる。
でも、ミセス……でもないし。
バリバリのキャリア系ともちがう。
ナルホド。
紀々ねぇさんの表現だと
道に迷ってはいないけれど、人生の選択に迷うような……そんな感じ。
とのことでした。
紀々ねぇさん自身も、ファッションと生き方について模索してきた一人。
同じ思い・迷いを持つ方へのアドバイスとメッセージをお届けします。
40代は人生とファッションの「見直し」地点
40代って、人生の見直し地点だと思う。
よくそう話しています。
若い頃は、とにかく社会に出てルールをひと通り学ぶ時期。
ファッションも「その場にふさわしい装い」を学ぶ時。
30代まではその延長でスタートして、たぶん、30代後半くらいから少しずつ「社会」ではなく「自分自身」と向き合う時期になる。
生活のスタイルも、自分自身のスタイル(体型)も変わり始めて、同世代もそれぞれの道を歩いている。
○○歳だから、これ!
という一本道ではなくなって、誰の背中を追えばいいのかふと迷う時期。
「~~~組さんはこっちです!」という号令が消えちゃって……戸惑う時。
紀々ねぇさんは、そんな感じだったそうです。
40代=ファッションと人生、どっちも迷い、そして向き合う時
そんな紀々ねぇさんを迷子から救って下さったのは、西村ゆかりさん(パーソナルトータルスタイリスト)でした。
コーチングを学びに紀々ねぇさんのセミナーに参加して下さったのがきっかけ。
なんと福岡から!
キャリア豊富なゆかりさんに、愛情深くそして率直なアドバイスを頂き、凹んだり反抗したりもしながら……何年もかけて「自分のファッションのスタイル」と「生き方のスタイル」の見直しをしてきたそうです。
一緒にセール期間中に洋服選びに同行して頂いての実践、電話やメールでアドバイスや励ましを頂いたり、ゆかりさんからのお下がりを頂いたり。(なんと贅沢な!)
(かな~り中略)
それまでは黒や紺のスーツを着て、色は封印していた紀々ねぇさんが、少しずつ少しずつ変わっていったのだそうです。(紀々ねぇさんがモノトーン!?)
詳しくはまた、少しずつお話しますとのこと。
無敵のファッションアイテム「レザー」!
そして、紀々ねぇさんにとっての無敵のファッションアイテムが見つかったそうです。
それは……ビックリするほど身近にありました。
レザー!!
「紀々さんはね、ボリュームがあってナチュラルテイストでハードめのものが似合うから、レザーはピッタリ!」
これが、ゆかりさんアドバイス。
幸せは、すぐ近くに。
そういうことだったのよ、と紀々ねぇさんはニッコリ。
そうなんです。
紀々ねぇさんは、レザークラフト職人(母)の娘。
本人も、レザークラフトは大好き。
「レザー×紀々ねぇさん」……この上ないハッピーな組み合わせ!!
まずはレザーのコサージュから
とはいっても、何から始めたらいいのか迷うもの。
そんな時に「これさえあれば」の小物からスタートが良かったのだそうです。
紀々ねぇさんの場合は、大きめの革のコサージュ。
バングルも、レザーカービングをアレンジしました。
※ 写真は深谷慎平さん。

これまでもデパートでの販売会などで人気の定番アイテムだった革のコサージュですが、ゆかりさんのアドバイスを頂き、一回り大きなサイズを作ったそうです。(きっとお会いした方は見たこと……ありますよね!)
そして「何か足りない」「ちょっとしっくりこない」という時には、これをつける。
そうすると、どうにかしてくれるのだとか。
あとはレザーカービングのバッグ。

本当に頼れるファッションアイテム。(しかも丈夫で実用的!)
40代のファッションと人生にレザーがオススメなもう一つの理由
それは……
「年齢に対してポジティブな気持ちになれるから」。
どういうこと?
年齢を重ねると「若さ」から遠ざかる不安が出てくるもの。
「劣化」なんてひどい表現もあるでしょう?ところがレザーの場合は「経年変化」と言われて、かえって価値が高まるジャンル。
お店でも、新しいものよりも、私が使っている年代もののコサージュやバッグが人気でビックリ。
年齢を重ねることに前向きな気持ちになれる。
そう教えてくれたのが、母のレザーカービングのアイテムたちでした。「年を重ねることはカッコイイことだよ!」
バッグを見るたび、そう励まされています。しかも、母ともう一人の職人さんは人生のキャリア70年オーバー。
人生の先輩の励ましももらっています。
なるほど……。
バッグにも励まされているなんて、紀々ねぇさんらしいです。
レザーカービングのピアスに込めた想い
でも、レザーカービングのバッグを買うには勇気もお金も必要。
だから、まずは小物から応援団として持ってもらえたらと。
紀々ねぇさんが、ピアスやコサージュなどレザーカービングのアクセサリーを作るようになったのは、そんな想いがあったそうです。
「あ、でも自分が使いたいからというのが最初ね!」と追伸(笑)。
どんなに小さくても、革は革。
これは、紀々ねぇさんのお母さんの口ぐせ。
革の魅力や楽しさは、小物でも変わらないそうです。
経年変化も、小さな世界でも同じように生まれていくから。
まずは小物から、その楽しさに出会ってもらえたら。
10年以上も愛用しているバッグをなでながら、熱く語ってくれました。
紀々ねぇさんは、職人さんがビックリするほどモノ持ちが良いので、15年選手もチームができるほどあるとか。
今度、その秘訣も教えてもらわなくちゃ。
紀々ねぇさん親子のレザーカービングとレザークラフトのお店
バッグはなかなか作れないので、今は、少しのカービングのお財布と紀々ねぇさんのピアスなどを中心にネットショップで販売中……というより、まだ掲載が追いつかないので頑張っているところだそうです。
よろしければ、お立ち寄り下さい。
何より、紀々ねぇさんはカウンセリングのプロ。
「こんな感じのものはありませんか?」とお尋ね頂けたら、一緒にお話伺いながらピッタリの一品を選ぶお手伝いをしたい!と張り切っていました。
過去と他人は変えられないけれど、ファッションは変えられる。
紀々ねぇさんは、自分が変われたことでそう実感しているそうです。

これからは、自分自身と同じ想いの人が、自分と向き合い自分のスタイルを見つけるサポートができたらと考えているようでした。
ファッションから生き方を考える。
転機の切り口は、色々あるのですね。
レザーカービングについての紀々ねぇさんの発信情報
まずは、こちらの記事を是非ご覧下さい~張り切って書きました!
インスタグラムでは、レザーカービング×メッセージをお届け中。
youtubeでも、レザークラフト・レザーカービングのことを時々お話しています。
初めての方は、こちらもどうぞ。
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